HPF2022

HPF2022(大阪府高校演劇祭)の観劇レポートのブログです。

市岡高校観劇ブログ

市岡高校さん「宇宙は続くよどこまでも」を観劇して

心地よい雰囲気とコミカルな会話で本当に目の前で起こっているかのようなリアルさがあり目が離せない80分間でした。

親友だった愛と心のすれ違いや男と女の価値観や感じ方によるすれ違いが対比して描かれているように感じ、役者の方の自然な会話に胸を打たれるシーンがいくつもありました。

初めの男と女の2人のシーンでは、ラブラブで気恥ずかしさもありつつ、客席を巻き込んだりとコミカルに進んでいくのが楽しく面白かったです。

最初は白い装置だったのが、裏側が緑の葉っぱで埋め尽くされていて装置が動いた時は本当に驚きました。

愛と心の女子高生らしい会話とトーンや言葉選びがとても自然で、リアルなテンポ感で進んでいく2人の会話に心を惹かれていきました。

お互い悩んでいることを公園に住む男に相談しているのは、2人は何か男に共通点を感じたから話したのではないかなと感じました。

からして、男はまさに北極星のような存在であり、じっと動かずただ愛や心などの会話を静かに見守ってくれているような存在なのではないかなと感じました。

逃げてばかりでネガティブな愛に共感するものがあり、男の「川の流れに逆らって生きていくのが人生だ」という言葉で人生の困難さを感じられました。

転換の音響もどこか寂しさを感じる素敵な音楽で転換のたびに流れるのを楽しみにしていました。

照明も昼と夜の変化が分かりやすく夕日は特に綺麗だなと感じました。

この劇を通して、

私達高校生は大人になりたいとか子供のままでいたいとか自由に言えて、すごく都合がいいものだと感じました。

相手に相談したとしても決断をするのは自分自身であり、困難は自分で乗り越えていかなければならないと気づくことの出来る作品でした。

HPFの最後を飾る素敵な作品でした。

本当にありがとうございました。

大谷高校2年 田中 沙季

大谷高校1年 菊池 汐音