HPF2022

HPF2022(大阪府高校演劇祭)の観劇レポートのブログです。

7/25-精華高校「夏芙蓉」観劇レポ\xE3\x83\xBCト(7月25日)

精華高等学校さんの「夏芙蓉」を観劇させていただきました。

〜前説〜 

いきなり劇が始まったので前説がない!?と思いましたが劇中で前説が始まりました。前説を劇中に入れるという発想がすごいなと思いました。 

 

〜本編〜 

千鶴、舞子、サエ、由利の仲良し4人組が高校の卒業式の夜に学校に集まりました。 

仲良く話しているだけだと思っていましたが次々と話の流れが変化していきます。そして千鶴は3人にこれからも一緒にいたい!!や私のことを忘れないで!!と不思議なことを言います。なぜかというと舞子、サエ、由利は亡くなっているからです。4人は事故に遭い千鶴以外の3人が命を落としてしまいました。千鶴以外の3人は卒業式に出席することができなかったのです。今いる3人と離れてしまったら2度と会えないと思ったので4人でずっと一緒にいたい!!私のことを忘れないで!!と言っていたのです。そして3人に卒業証書を渡したかったので学校を訪れたのです。 

そして千鶴は3人に卒業証書と学校に咲いている夏芙蓉という花を渡しました。夏芙蓉という花は夜になると美しく見える花だそうです。そして千鶴の思いは舞子、サエ、由利の3人に無事伝わりました。 

 

〜感想その1〜 

役者の演技がとても良かったです。仕草や表情まで完璧でした。役者のほとんどが同学年ですがクオリティの高さに驚きました。照明は色合いや光の強弱の度合いがすごかったです。照明担当なのでとても勉強になりました。音響は曲だけで話の内容がわかるくらい選曲が良かったです。話の構成の素晴らしさに感動しました!!勉強にもなりました!! 

 

〜感想その2〜

序盤に細かな伏線を散りばめていた演出と、前説を劇の中に入れるという発想、しかもその中に歌を入れる発想が斬新で面白かったです。事故にあった回想シーンからの音楽の緊迫感、千鶴の台詞の意味、これまでの台詞の意味が相まって、とても深く精華高校さんの舞台に見入ってしまいました。また、千鶴と舞子の2人の会話、4人の掛け合いがリアリティがあり、シリアスなシーン、ギャグのシーンの演じ方が魅力的でした。 


精華高等学校演劇部の皆さん、お疲れさまでした。

大阪府阿倍野高等学校 1年 渡邊真央、本多実乃莉